2009年11月17日火曜日

たい焼き 誕生 100年 変わり種 で ブーム

たい焼き 誕生 100年 変わり種 で ブーム

最近、たい焼きが人気だ。昔ながらのあんこにとどまらず、イタリアン風味や「白」など変わり種も登場。

誕生から100年。ブームの背景は?


◇渋谷で若者が列

若者が行き交う東京・渋谷センター街に3日、たい焼き専門店「THE TAIYAKI」がオープン。

店舗面積はたった3坪。学生や仕事帰りの会社員らが列をなす。

片手で食べられる気軽さが受け、1日平均約1000人が訪れるという。

メニューは6種類。定番の「あずき」(150円)のほか、「チョコ&カスタード」「アップルシナモン」(各180円)、トマトとチーズが入った「イタリアン」、ジャガイモとベーコンの「ジャーマンポテト」、ハンバーグ入りの「チーズバーガー」(各220円)と、世界各国の味が楽しめる。

「チョコ&カスタード」を食べていた専門学校生(20)は「小腹がすいた時に手軽に食べられるから、よく買います」。

一緒にいた専門学校生(21)は「イタリアン」を手に「初めての味。見た目で選んだ」と話した。

経営するのは、ホットランド(群馬県桐生市)。

昨年9月、1号店を香港に出店。

国内では3店舗目で、近く都内に数店舗を新規開設予定だ。

◇転職希望も急増

福岡県発祥の「白いたい焼き」も人気を集めている。

タピオカの粉などを使って白く焼き上げ、もちもちした食感が特徴。

同県大牟田市に本社を置く「尾長屋」は07年12月から販売を、08年9月からフランチャイズ化を始めた。

現在全国に195店を展開、連日、出店希望者からの問い合わせが絶えないという。

たい焼き屋への転職者は、文房具販売や車販売など全くの異業種からが多く、企画室の深草智裕室長は「初期投資が比較的低く、店舗面積も調理と販売だけなら3~4坪で済む。

みっちり研修すれば2~3日で焼き方をマスターできることも、新規参入への敷居を低くしているのではないか」と話す。

「不況になるとたい焼きブームが起こる」と指摘するのは、東京都港区のたい焼き屋「浪花家総本店」の3代目、神戸守一さん(86)だ。

100年前の1909年に創業。

最初にたい焼きを販売した「元祖」とされ、神戸さんは75年のヒットソング「およげ!たいやきくん」のモデルにもなった。

神戸さんはたい焼き誕生について「タイの形をしたお菓子を食べることで、貧しくても優越感を味わうことができた」と話す。

23年の関東大震災後は同店のたい焼きが最も売れた時期で、37年には都内にフランチャイズ約150店舗を出店したという。

その後も太平洋戦争後、70年代のオイルショックなどによる不況の時にブームが起きたという。

神戸さんは「粉、小豆、砂糖があれば作れるたい焼きは、これまでも景気が悪くなるとよく売れた」と話す。
(毎日新聞)





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